大嶋辰男
千葉県市川市の市長室の家具の購入費用が約1千万円だったことが28日、わかった。市議会の一般質問で取り上げられ、市幹部は「すべて国内メーカーで調達されており、市民の理解を得られると思っている」と答えた。この質問に村越祐民市長は答弁しなかった。
大久保貴之市議(創生市川)が情報公開請求で得た開示資料(税抜き)によると、執務机約157万円▽執務用イス約23万円▽応接ソファ約302万円▽会議テーブル約344万円▽イス8脚計約67万円――などとなり、合計約1058万円だった。いずれも、村越市長在任中の昨夏の新庁舎完成に合わせて購入されたという。
大久保市議は市議会で「このような高額な支出は市民の理解が得られるのか」と村越市長に質問。市長は答弁せず、田中雅之財政部次長が答えた。
大久保市議は一般質問後、朝日新聞の取材に「理解を得られるはずがない。市長自ら説明するべきだ」と話した。
シャワー室問題、市長給与の減額案は否決
市川市では、市長室に約360万円かけて設置されたシャワー室も問題になっている。
市議会では、シャワー室の設置・撤去の費用分を市長に負担させるため、市長の半年分の給与を4割減額(約395万円)する条例案が出されていたが、同日、「市長の責任追及手段としては議会の権限を越えている」との理由で賛成少数で否決された。市長は6月の会見で「災害時に女性職員と市長が使う」と述べ、撤去しない考えを表明しており、市議会は改めて市長の説明とシャワー室の撤去を求める決議を賛成多数で可決した。(大嶋辰男)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル